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―カランカラン

男性が3人が入ってきた。案内をするため声をかける。

が、声が出なかった。1番前にいる男性が目も奪われくらいに綺麗な顔立ち。綺麗って言葉では表せないくらい美しい。ただなんだか怖い。なんでだろう。雰囲気かな…。怖い。

目が合っていたが、すぐに逸らしてしまった。

「おー、久しぶりだな。お前ら。見ないうちに随分男前になったなぁ」

「響さん、お久しぶりです。最近少し忙しくて…なかなか来れなくてすみません。」

マスターの知り合いなんだぁ。

「まぁ、そりゃそうか。今日は何飲んでいく。特別に祝いでサービスしてやるよ」

「ありがとうございます。俺よりこいつらにお願いしますよ。2人とも頑張ってくれたので。」

うわぁ…後ろにいる2人もすっごく整ってる!クールな感じの人と可愛らしい感じの人だ!

「いつもお世話になってます。響さん」

「響さんの奢りですか?よっしゃ!いっぱい飲もーと。いいですよね、若?」

うん?若?

「あぁ、いいぞ。自由にしとけ」

宿屋経営なのかな?あ、他のお客さんの方にも行かないと。本当にかっこいい人だなぁ。
もう1回見て見たい…ちょっとだけ…チラッ

あれ?なんだか疲れてそう
あ、そうだ

「あの…良かったら、こちらをどうぞ。
はちみつレモン漬けのソーダー割です。」

「えっ?どうして」

「すみません。少し疲れているように見えまして…すみません。あ、戻します…」

「いえ、大丈夫です。ありがとう。あ、美味しい…。もう1つ貰ってもいいか。」

良かったっ!気に入って頂けた!そのことに思わず嬉しくなってはにかんだ。

「っ!/////」

あれ?顔が赤いような?店内暑いのかな?

「大丈夫ですか?」

「あ、ああ。大丈夫。ありがとう」