あなたとなら(仮)

「さて、私はご飯作るから花楓と遊んでてくれる?」

これをきっかけに秋は花楓と仲良くなり、よく家に行くようになった。

ただ、中学入ってしばらくしたらパタリと来なくなった。

何度か母に聞いたが、はぐらかされ理由は分からないままだった。

・・・

「秋ちゃんだよね?なんで突然来なくなったの?というかなんでここにいるの?」

花楓はわけがわからず慌てふためいた。

「俺はここに住んでるんだよ。それより、なんでここにいるんだ!ここがどういう場所か分かってんのか!」

ビクッ
こんな声聞いたことない…

「わ、わかってるよ…ちゃんとわかってる。
秋ちゃんがここにいるのは…秋ちゃん、も…ヤクザ、なの?」

「……そうだ」

「そっ、か」

「お前はここにいるべきじゃない。家に帰れ。」

ズキッ

「なんで、、、なんでそんな事言うの!」

「いいか!ここはなぁ、お前が思っているよりも、危険なんだよ!殺し合いもする。昨日話してたヤツが急に今日死ぬかもしれねぇとこなんだよ!」

分かってる…もしかしたら、煌くんが急に死んじゃうかもしれないって…

「それに、お前だって…何されるかわかんねぇんだぞ…」

そう言って、花楓を抱き寄せた。