「はい!ありがとうござい…ありがとう」

危なかった…

煌雅は喉を鳴らして笑うとお風呂場まで案内をしてくれた。

「ここにあるもん、好きに使ってくれて構わない。ゆっくり入っておいで」

‎⋆ ・‎⋆ ・‎⋆ ・‎⋆

ふぅ〜、気持ち良かった〜

それにしても、お風呂場すごく広かったなぁ。
5、6人いっせいに入れる広さがあった。

「煌くんの服大きいなぁ…。ズボン落ちちゃう。パーカー膝ぐらいだから履かなくても大丈夫かな?」

そう思い、洗面台に行き、鏡を見ると、首元が赤いあざのようなものがあった。

「なにこれ?どこかでぶつけた?」

まぁ、痛くないし大丈夫。

髪の毛を乾かし、お団子にまとめ、部屋に戻ろうとした。が、、、

「あれ?煌くんの部屋どこだっけ?」

迷子になった。

花楓は方向音痴ではない。ただ、案内してくれる人達が花楓より高いため、前が見えない。故に、道が分からない。

どうしよう…いや、もう1回お風呂場まで行こう。そしたらこう君がが来てくれるかもしれない!

そう思い、曲がり角を曲がると、誰かにぶつかってしまい、しりもちをついた。

「いたたた、、す、すみません!ちゃんと前を見てなくて!」

そう言って見上げると、

「こっちこそ、すみ…は、花?」