顔が小さく、目は大きく少しタレ目。口元は小さくもぷっくりとしている。目の端にほくろがあって柔らかな笑みを浮かべている。

「あなた、こんな可愛い子を泣かさないで。初めからこの子を認めてたのに」

え、認めてた?初めから?

「いや、別に認めないとは言ってないだろ!ただ初めにこういうことは言っておかないと、この子が危険な目にあうから」

「親父…」

煌雅が低い声で唸った。

「悪かったって。でも、花楓さん、今言ったことは嘘じゃない。だから肝に銘じておいて。」

「は、はい」

くぐもった声で言った。

「花楓、大丈夫だ。何があってもお前は俺が守る。」

そう言って再び抱き寄せた。

「ふふっ、花楓さん。今日からあなたは家族の一員よ!よろしくね。
あ、自己紹介がまだだったわね。煌雅の母親の恵愛(アヤメ)です。それから…」

「この組の組長、勇磨(ユウマ)だ。
花楓さん、さっきは怖がらせてすまない。
これからどうぞよろしく頼む」

「はい!こちらこそ、よろしくお願いします!」

「煌雅ったらすっごくいい子見つけたじゃない。」

「うるせぇ、もう俺たちは部屋に戻るからな」

と顔を少し赤くしながら、私の手を引っ張り出た。