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「じゃあ、皆また明日〜!ばいばーい」

放課後になり急いで家にではなく、繁華街に行く。遊びにではなく、バイトをするから。路地に入ったところにBARがある。

すっごく入り組んでるから初めというか何回も間違えたなぁ。その度にマスターに心配かけちゃった。

「マスター、おはようございますっ。今日もよろしくお願いします。」

「花楓。堅苦しいのはいいから…。早く準備するぞ」

30代くらいにしか見えないのマスター。実際は40代くらいらしい…

名前は響さん。
ダンディですごくかっこいいの。

マスターに言われるままに、お店の準備をし始める。グラスやテーブルを拭いたりね。
実は私、ここでバイトしているのです。本当はバイト禁止なんですけど、事情があって先生が特別に許可してくれたんです。

「おっ、今日も呉羽ちゃん居るね〜。嬉し〜。呉羽ちゃんと話すの楽しいんだよね〜。今日も特製のおつまみとかよろしく」

この人はいつもBARに来ている常連さん。

「望月さん、いらっしゃいませ。ありがとうございます!今日はお1人ですか?」

「そうなんだよね笑振られちゃった笑
明日も仕事なんだって〜。ひどいだろ?笑」

「おいおい、誰が酷いやつだって?」

「おっ、やっぱり来てくれたか!さすが親友!よしっ!呉羽ちゃんコイツになんか作ってあげてっ。」

ふふっ。やっぱり仲良いなぁ。

「はい!お待たせしました。どうぞ。
もう1つはおまけです。明日もお仕事頑張ってくださいね!」

(あ〜かわいい。いい子。癒しだ)