「朝からうるせぇ。花楓と喋んな。
花楓、その服よく似合ってる。可愛い。」

「/////ありがとうございます…」

「あー、甘い甘い。じゃあ俺は退散しますよー」

あ、行っちゃった…お礼したかったのに

「花楓、空の方ばかり見てどうした…
気になっているのか…?」

「あ、いえ!ただお礼がしたかったのですが、もう行ってしまって」

「お礼ならいい。花楓、俺の部屋で話そうか」

己龍さんの部屋!どんな感じなんだろ?
ちょっとドキドキする

「ここだ。何もないが、まぁ適当に座ってくれ。」

わぁ…!ほとんど黒だ

「では花楓。お前のことを知りたい。
ゆっくりでいい。」

「あ…」

そうだ、言わないと…
でも、声が出ない、怖い

ポンポンッ

あ、いつの間にか隣に来ていた己龍さんに頭を撫でられていた。

安心する…

私はこれまでの事を話した。中学2年の頃、親が事故で亡くなって、ずっと一人暮らししていること。響さんとは両親が亡くなって、途方に暮れて繁華街を歩いてたところ男に絡まれて助けて貰って、そこからよくしてもらっていること。

そして、私が今不安なこと…
ゆっくり、とぎれとぎれに…

話している間、ずっと己龍さんが抱きしめてくれた

己龍さん、ありがとうございます


大好きです