アイドルと私。

ロールキャベツとペペロンチーノの他に、簡単なレタスサラダも作ったのだが、そのサラダにも美味しいと言ってくれる雅人くん。愛しい。

「久しぶりに食べたって、前はどの時に?」

「んー、確か1年半前?実家帰った時。」

なんと!衝撃の事実。

「え?それ以外は基本外のものばっかり?」

「うん。」

ずっとニコニコ美味しそうに食べてくれる雅人くんを見て、この笑顔を守らなくちゃ!と思ってしまう。

「あのさ、これから週2とかでご飯作ったり、届けたりしていいかな?」

だってこんな生活をずっとしてたら、今は若くてまだ大丈夫かもしれないけど、栄養が偏って、このキラキラスマイルが無くなってしまうかもしれない…体が資本のお仕事だから、倒れたりなんて絶対嫌。

「え!いいの!?俺は全然いいよ!紗莉ちゃんが来たい時に来てくれれば!あー美味しかった。ご馳走様でした。」

ペロリと綺麗に食べてくれた雅人くんを見て、作ったかいがあったし、やっぱりこの笑顔を守りたいから、これからちょこちょこご飯を届けに来ようと思った。