アイドルと私。

沢山いっぱい愛されて、雅人くんで身も心もいっぱいになって、温かい腕の中に包まれていたらギュルルルって漫画みたいなお腹の音が鳴って

「あ、お腹空いちゃったー。」

ってさっきまでの雅人くんはどこへやら？可愛いく言われてしまって、名残惜しい腕の中から離れて、急いで衣服を身にまとい、台所へ向かった。

「ご飯はなんですかー？」

後を追いかけてきて、私の周りをうろちょろしてる雅人くんは犬だ。お腹が空いて、ご飯を用意してくれるご主人様の周りをうろちょろしている犬だ。

「ロールキャベツとペペロンチーノです！テーブル拭いて待っててください！」

「えー手伝う！何すればいい？」

さっきまでの男らしい雅人くんはどこへやら？

「あの…ちょっと変なこと言っていい？付き合う前はそんな感じだったけど、付き合った時はちょっと態度変わったような…そしたらまた元に戻ってきたような…？」

コロコロ変わる雅人くんの態度が不思議に思い、ここはストレートに聞いてみることにする。果たしてどの雅人くんが本当の雅人くんなのか。無理してキャラを作ったり自分を偽っていないのか。まだ付き合って間もないし私の前で無理してキャラ作りをしているならそれはやめて欲しいと思い、どんな雅人くんでもきっと私は好きだからと思い聞いてみる。