アイドルと私。

「ちょっと待っててくれる?ご飯作ってるんだけど温めなくちゃ。」

そう言って雅人くんの腕の中から離れようとすると

「ご飯まで作ってくれたの?よっしゃー!紗莉ちゃんの手料理めちゃくちゃ楽しみ。でもご飯は今すぐ食べなきゃダメ…?」

と再び引き寄せられ雅人くんの腕の中に再び戻りながら

「ん?温めるからまだ少し時間掛かるから今すぐってわけじゃないけど…」

温め直して盛り付けるからそんなすぐには食べれないと伝えると

「じゃあ…先に紗莉食べる。」

えっ!?って思ったのも束の間、ゆっくりと雅人くんの顔が近付いてきたと思ったらそのまま唇を重ねられ体がビクッて反応すると

「ベッド行こ」

と手を引かれ、寝室に連れて行かれた。

「わー、寝室も広いけど散らかってるね?」

初めて入った寝室の感想を気を紛らわす様に伝えると

「あ、この部屋は入ってなかったの?やっぱり紗莉ちゃんはいい子だ!」

なんておちゃらけて言う割に顔は男の顔になってて、ポンってベッドに座らされてグッと雅人くんが近づいてきて

「ね、今は俺の事だけ見てて?」

なんて言うからキュンっと心臓が鳴ってコクって頷くと、優しいキスからどんどん深いキスになって、気付けば座ってた私はいつの間にかベッドの上に倒れていた。