アイドルと私。

幸ちゃんの言葉に対して

「別に隠してるつもりはなかった。」

直樹の言葉に対して

「そうだな。」

俺の言葉に対して

「まーは分かりやすいから。」

とあくまで冷静に答えて、チャーハンを口に運ぶ。

「じゃあ次はまーへの質問タイムに入りまーす!まず、同業者ですか?一般人ですか?」

レポーターのモノマネをして、ハンドマイクの代わりにペットボトルを俺に向けてくる直樹。目がキラキラしてすっげー楽しそうに聞いてくる。

「一般人」

俺もリーダーを見習って真顔で答えると

「そんな気はしてた。だってまーはあまりアイドルなり、女優さんの事綺麗とは言うけど、可愛いとは言わないし。」

幸ちゃんに冷静に分析もされてるし、俺って一体どうやったらリーダーみたいになれるの!?

「歳はおいくつの方ですか?年上?年下?はたまた同い年???」

また目をキラキラさせて質問してくる直樹は、何がそんなに楽しいのか正直分からない。

「年上。」

「そうなんだ。同い年ぐらいかと思ってた。」

さっきまでは何も言わなかったのに、リーダーが口を開いてきた。