アイドルと私。

「それでは…入りましょうか。」

気付いたら社長室の前に辿り着き、マネージャーを筆頭に社長室の中に入っていく。

「おぉ、皆揃ってどうした?」

テレビで見るような社長室にドーンと大きい机と椅子があって…ではないのがうちの社長。自分が使いやすい物を置いて、自分の生活したいようにするのが社長。だから家具はニトリやIKEAで、椅子なんてゲーミングチェアだ。見た目的威圧感が全くない。

「本日はお話がございまして…」

マネージャーが口を開けば

「うん、話があるって聞いてたけど、どうした?休みが欲しい?」

偉そうな社長じゃないから、逆に雰囲気に呑まれそうになる。思わずうんって頷いてしまいそうになるけど…

「あの…実は俺付き合ってる女性が居まして…そして結婚を考えてるんですけど…」

この後なんて言うか躓いていると

「相手側の女性は素敵な方で、俺らの活動も雅人自身も凄く応援してくれています。ですので雅人が結婚したからって仕事に支障がきたす事はありません。ですので認めてあげてくれませんか?」

ここぞという場でリーダーはやっぱりリーダー。リーダーが間に入ってくれて社長を説得してくれる。

「うん、いいんじゃない?ここ1年頑張ってるし、沙莉さんだっけ?いい子だと思うよ。」

え!?って拍子抜けしたのは俺だけじゃない。

「社長、交際している事知っていたんですか?」