アイドルと私。

「大丈夫だよ、ありがとう」

そこからはご機嫌に時々擽ったくて、焦らされるようなそんな触れ方もあったけど、なんとか体を洗い終えてくれた。しっかり泡まで流してくれてまるで介護されてるみたい。

「沙莉ちゃんは俺の事洗う?」

洗い終えた後に聞いてくる雅人くんに全力で首を横に振り、

「自分でやった方がいいよ?私は湯船に浸かっとくね。」

と逃げ込むように湯船に浸かった。自分が洗われてこんなに恥ずかしかったんだから、雅人くんなんかとてもじゃないけど洗えないよ…。自分でシャワーを出してお湯を浴びる雅人くん。泡を立てて髪の毛を洗い、洗った後髪の毛をかきあげる雅人くん。ただそれだけなのに異様にドキドキしてしまうのは私が変態なのかな…?雅人くん自身は何も思ってなくても私には凄く色っぽく見えてしまう。こんなドキドキして目が離せないんだから、普通な顔して雅人くんの事洗えないよ。

「沙莉ちゃんなーに?さっきからずっと見られてる気がする。」

チラッとこちらを見られ、バッチリ目が合ってしまった。

「ううん、何も無いよ…」

恥ずかしくなって咄嗟に目を逸らしたけど、やっぱり雅人くんの事を見ていたい。程よく付いた綺麗な筋肉美、無自覚なのに色っぽく見える仕草。こんな姿は私しか知らないから目に焼き付けてたいと思うのかな。自分でもなんでこんなに目が離せないか分からない。