アイドルと私。

〜エピソード4〜

「紗莉ちゃーん?まだー?」

「んー…ちょっと待ってて!」

夕飯を食べた後に2人でテレビゲームをしたんだけど、その時の罰ゲームとして雅人くんが勝ったら一緒にお風呂に入る、私が勝ったら今度の休みに2人で掃除をするって事を賭けて戦ったら見事惨敗しました…そしてそのまま一緒にお風呂に入ることになりまして…そこからの雅人くんはルンルンって音がピッタリの行動をしてて、ゲーム終わった途端に浴室の掃除をし、丁寧に湯船にお湯まで張ってくれて、今はその溜まったお湯の中で待っている状態。

「紗莉ちゃーん、早くー!お湯冷めちゃうよ?」

私はというと脱衣場でモジモジしてて、あと一歩が踏み込めない。

「恥ずかしいの?どうしたの?」

そうです!そうなんです!恥ずかしいんです!

「もう、お迎えに行ってもいい?」

「わ、それだけはダメ!」

だってさ、いつもと違うじゃん?ベッドの中だと真っ暗の中で徐々に雅人くんの手によって脱がされていくわけじゃん?こんな最初っからすっぽんぽんになる事もないし、明るい所で見られることも無いから浴室に踏み込めない。

「じゃあ電気消して入っておいで?あまりにも真っ暗だと洗う時見えないから、脱衣場の電気は付けたまんまで、浴室の電気は消しちゃえば?」

あ、それなら頑張って入れそう。

「分かった、そうする!」