アイドルと私。

思わず次は笑ってしまった。

「ううん、違うの。周りに気付かれちゃったらせっかく来たのに帰らないといけなくなるでしょ?いくら帽子被ってサングラス付けてるけど、オーラで分かっちゃうと思うよ?それにさっきすれ違った女の子2人組はカッコイイって言ってたし、あまり大きい声出すと声で気付かれたり、私の名前呼ぶともしバレちゃったら彼女いるって気付かれちゃうんじゃないかなって…」

あくまで諭すように小声で分かるように説明すると

「んー…確かにそれはあるね。ごめんね?俺今日1日紗莉ちゃんと居れるって事と、久しぶりにこういう場所来るのが楽しくて、自分の事しか考えずに騒いでた…」

ちゃんと小声で話してくれて分かってくれたみたいだけど、シュンって落ち込んじゃってなんだかこっちが悪い事してる気分。

「そんなに落ち込まないで!分かってくれればいいからね?よし、じゃあ乗り物乗りに行こうか!」

それから乗りたい物は並んで、時々小腹が空いたらテーマパーク内で買いながら食べ歩きをし、全力で遊んで全力で楽しんだ。夕日が沈むのを眺めながら

「今日は楽しかったね!」

とはしゃぎすぎて疲れてるけど、笑顔は相変わらず可愛くて、

「うん、楽しかった!沢山遊んだね!」

私も全力の笑顔を返す。次はいつになるか分からないけど、またこうやってお出掛け出来たらいいな。よし、明日からの仕事も頑張ろう!と思える最高に楽しい休日を過した。