〜エピソード2〜

「紗莉ちゃん次はどうやるの?」

今日は雅人くんが午後からオフで、私の仕事もお休みの日。そしたら雅人くんが「じゃあ今日の夜ご飯俺が作る!いつも作って貰ってばかりじゃ悪いし!」って事で只今夕方の16時。2人揃ってキッチンに立ってます。

「このボールにさっき切った玉ねぎとひき肉と生卵とパン粉をとりあえず入れてください。」

メニューはメインはハンバーグ。後はコンソメスープを作ろうかなと思って、まず最初にハンバーグの種作りから始めてる。

「えーまた玉ねぎと戦うの?」

みじん切りをしてもらった際にそれはもう可哀想なぐらい涙ボロボロ出てて、下準備として玉ねぎを冷蔵庫で冷やしておけば良かったと後悔…じゃなきゃこんなに可哀想な雅人くんを見ずに済んだのにって思いつつ、急な提案で下準備が出来なかったのと、申し訳ないけど涙いっぱい浮かべて見てくる雅人くんは最高に可愛かった(笑)でもこれは本人に言ったらきっと拗ねちゃうからこれは私の心の中にしまったまま。

「大丈夫、ボールに入れるだけだし、その後は捏ねるだけだから痛くないよ?」

そう言うと「本当に?」って純粋に聞かれ、可愛い…って心の中で思いながら頷くと恐る恐るボールの中にいれてて…いや、もう可愛すぎ。我慢出来ない。なにその入れ方。爆弾でも扱ってるの?ってぐらい慎重に入れるんだもん。