急に近寄ってきてギューって抱き締められたと思いきや

「そんなふうに言ってくれる紗莉ちゃんと出会えて本当に良かった。分かった、ちゃんと許可を貰ってからにするね!」

とやっとこ納得してくれたみたい。雅人くんの頭をヨシヨシしながら

「うん、私はどれだけ時間が掛かっても待ってるから。こうやって雅人くんと一緒に居れるだけで充分幸せだよ?」

って言葉と同時に身体が私の意志とは反対に押し倒され、気付けば背中にはラグが触れ、上から見下ろしてくる人が。

「あのさ、そうやって可愛い事言ってスイッチ入れるのいい加減やめてくんない?それとも無自覚?どっちにしてもそんな事言われたら俺堪んない。堪んなくなって紗莉が欲しくなる。」

の発言とともに頭上からキスの雨が降ってきた。わざと焦らすようなキスや時々くすぐったくなるようなキス。かと思えば雅人くんの愛を感じる深いキス。様々なキスを沢山されて、このまま溶けて落ちちゃいそう。

「ベッドいく…?」

余裕が無い声が耳元から響いて、体がビクンと反応しつつもコクっと頷けばあっという間に雅人くんに抱き抱えられ、ベッドルームに連れて来られた。それからというもの沢山の愛を感じながら優しくて逞しい腕に抱かれ、幸せな一時を過した。

「もう沙莉ちゃん本当に大好き!」

さっきまでの雰囲気と打って変わって、可愛い雅人くんに言われたら私の心臓はドキドキしっぱなし。