曲が終わってシンっと静まり返って、私の目からは涙が止まらなくて…パッと再び灯りが照らされたステージでは、真っ赤な大きな薔薇の花束を抱えた雅人くんが立っていて、私の前には幸ちゃんと直樹が立っていて、

「紗莉ちゃん、ちょっとステージに上がってくれない?」

の声と同時に腕を引っ張られ、あっという間にステージにエスコートされた。

「紗莉ちゃん、その笑顔をずっと俺に向けて、俺に守らせてください。結婚してくれませんか?」

の言葉と同時に花束を渡されて、私は迷わず

「はい、お願いします。」

と受け取った。すると

「「「おめでとうー!」」」

とメンバー3人の声と共に、大きなケーキが運ばれ、

『おめでとうー!』

と客席から祝福の声が聞こえて、あたりは一面祝福モードになった。

雅人くんありがとう。
こんな私に恋をしてくれて。
こんな私を愛してくれて。
大きな愛で包んでくれて。
私と付き合ってくれて。
恋愛してくれて。
幸せにしてくれて。
プロポーズしてくれて。
そんな想いを胸に大きな声で

「ありがとう。」

と伝えて、雅人くんの胸に飛び込んだ。