アイドルと私。

んーっとしばらく考えたら

「まぁ多分ですけど、まーはプロポーズしてくれますって。そろそろ行きましょ。」

優衣の言葉に席を立ち、ファミリーレストランを後にした。

「ただいま〜紗莉ちゃん！！！」

家に着いてお風呂に入り、今日の優衣との言葉を思い出しながら、ボーッと考え込んでいたら雅人くんが家に帰ってきた。

「おかえり、お疲れ様でした。今日はちょっと早かったね。」

時間は22時半過ぎだけど、最近の雅人くんの帰宅時間にしては早い。0時手前か、日付けを超えて帰ってくるなんてざらにある。日付けを超えた日は夜顔を見る事は出来ない。

「んーっとね、今日は紗莉ちゃんと居たくて！！！ライブまで後1週間になったし。あ、ライブの時はうんとお洒落しておいでね？とりあえずダッシュでお風呂入ってくるから待っててくれる？」

あ、久しぶりにその顔見たかも。ちょっと上目遣いで首を傾げて、生えてないはずの耳を丸くして…

「んふふ、ゆっくり入っておいで。待ってるから。」

と伝えるとよっしゃー！と喜びの声が聞こえ、そのままドタバタとお風呂場に向かっていった。