「お待たせしましたー」

ソファで横になりながら、テレビを見ていた雅人くんに声を掛け、出来上がった料理をテーブルに運んでいく。

「わー!ハンバーグだ!今日はハンバーグの気分だったから嬉しい!早く食べよ!」

さっきまではすぐにお話出来なくてしょんぼりしてたのに、ハンバーグでテンションが上がるなんて可愛い過ぎる。

「「いただきまーす!」」

声を合わせていただきますをすると、すぐにうっま!の声が。

「紗莉ちゃん天才!本当に凄い!美味しいよ、すっごく!!」

毎回こんなに喜んでくれるから、こっちも作りがいがある。

「ありがとう、ゆっくり食べてね。おかわりもあるからね。」

「そうだ、紗莉ちゃんさっきの続きお話してもいい?」

「うん、ライブだっけ?」

汁物はコンスープを作ったけど、それも美味しいと言ってくれ、でも慌てて飲んだのかあちっ!って声が聞こえた。これは…火傷しちゃったのかな?

「大丈夫?氷持ってこようか?」

「大丈夫。そ、ライブ。来ない?てか来て!お願い!紗莉ちゃんと紗莉ちゃんのお友達と、紗莉ちゃんの家族と…とにかく紗莉ちゃんの大切な人達全員呼んで欲しい!」