アイドルと私。

「そうだよ、彼氏と一緒に住むことになって…それで今日引っ越しなの。」

「そうか。まぁ仲良くやりなさい。まぁ、忙しいのは分かるが、今度その彼氏と家へ帰ってきなさい。」

「うん、分かったよ。電話ありがとう。」

そう言って切れた電話。しばらくボーッと携帯電話を眺める。お母さんとはマメにLINEしたり、時々電話したりするけど、お父さんとはあまり連絡も取ってこなかった。たまには帰ったりしよう。そしてタイミングが合えば雅人くんと一緒に行くのもいいのかもしれない。一緒に行ってくれるといいな。

「ピンポーン」

と鳴ってモニターを確認すると、家具屋さんのようでオートロックを解除する。

「こちらと…こちら、こちらにお願いします。」

マンションの玄関の鍵を解除して中に入ってもらうと、2人で来てくれて次々に運んできてくれる。それらの物を置きたい場所に指示すれば了解です。と言いながら丁寧に置いてくれて段々とリビングっぽくなってくる。こうやって雅人くんとの家が出来ていくんだとなんだか実感してくる。