アイドルと私。

んふふ〜♪ってすっごいご機嫌に鼻歌を歌いながら、服を脱いでいく雅人くんの体は程よく締まってて、筋肉も付いてて、腹筋も割れてて、綺麗な体をしている。

「もう、そんなに見つめないで!エッチ!紗莉ちゃんは服脱がないの?脱げないなら脱がしてあげよっか?」

「わー近付かないで。自分で脱げるから、先にお風呂入ってて?ちょっと見られるの恥ずかし過ぎて無理なの…」

「もう可愛すぎ!じゃあ早く来てね!」

浴室に入っていく背中を見送りながら、改めて自分の体を見ると憎いね、32歳の体は。20代のこと違って、やっぱりハリもないし、心無しか二の腕もたるんで、おしりも下がっているような…?こんなまじまじ見る事もないけど、改めて見るとやっぱり20代の頃と体つきが変わっているような…。

「紗莉ちゃーん、何してるの?早く来ないの?そんなとこにずっと居たら風邪引いちゃうよ。」

浴室からそんな声が聞こえて、ここでグズグズ悩んでも仕方ないので、もうこのままの勢いで浴室に向かうしかない。

「ちょっと目つぶっててー!」

そんな声を掛けて、浴室へと向かった。