アイドルと私。

「しぃー！ちょっと声大きい！じゃあ、りょう君に聞いたら連絡ちょうだい？」

サラダとドリンクのセットに、私はサンドウィッチにしたけど、ここの店はどれも美味しい。サラダも手作りかな？ドレッシングが美味しくて、野菜もみずみずしい。

「はーい！紗莉先輩の彼氏に会えるの楽しみにしてますね。」

全く調子が良いんだから。ここに直樹くんが居るって知ったらどんな反応するんだろう。そもそも雅人くんと付き合ってるって知ったら…これはちょっと会わせるまで黙っとこう。いつもの結衣にちょっとした仕返し。

「何笑ってるんですか？彼氏の事を思い出して…？あ、りょうから返信きて、参加するっての事です。多分19時ぐらいにお邪魔するかと思いますけど、それでも大丈夫ですか？」

残りのパスタを食べて、いたずらっぽく笑う結衣を否定して、

「全然大丈夫。じゃあ私の方も連絡しとくね。あ、場所がまだ分からないから、その詳細も分かったら結衣に送っとくね。」

私も残りのご飯を食べ終えて、結衣と一緒にカフェを後にして、職場に向かった。