「そっか、それならクリスマス2倍楽しいね!雅人くんと過ごして、皆で過ごして。友達は…結衣を呼ぼうと思うけど、直樹くんのファンなんだ。会えた事にテンション上がって、迷惑掛けちゃったりしないかな?後、結衣が来れるんだったら、もしかしたら結衣の彼氏さんも呼んでいいかな?」

笑って、楽しそうに言う紗莉ちゃんにギュッて抱き着くなる。わざわざ休みを合わせてくれたのに、こんな事になって怒ったり、嫌な気持ちになるはずなのに、本当に紗莉ちゃんはいい子。

「全然いいよ、むしろこれの発端直樹だから、直樹に迷惑全然掛けちゃって!彼氏さんに、俺は紗莉ちゃんの彼氏です!って自己紹介する。」

直樹の事は本当にどうでも良くて、迷惑なり、煮るなり、なんなりご自由にどうぞ。って感じだが、身近に紗莉ちゃんと親しい男が居るってことに対しては、嫉妬心。

「ふふ、結衣に聞いてみるね。自己紹介はちょっとよく分からないけど…じゃあさ、午前中は2人で過ごそうね。」

あーもう、最後の一言で白飯3杯食えるよ。例え話だけど、でもそれぐらい幸せいっぱい。こんないい子な紗莉ちゃんと付き合えて、本当に良かった。と思うと同時に、心底直樹が憎くて仕方なかった。