「素敵ですね。試着してもいいですか？」

と嬉しそうな笑顔で言われ、試着室に案内して着替えて貰うと

「わー、イメージがグッと変わって素敵です。女性の中に力強さがあって本当に可愛いです。」

トップスを彼女の好みに合わせた事によって、タイトで体のラインは出るけど、スタイルが良くて、それがまた似合ってて、黒のパンツで印象が変わって。鏡の前に映る姿は本当に素敵。

「お姉さんのチョイスが良すぎるんですよ、私こういう格好初めて着ましたが、着慣れてない戸惑いはありましたが、意外にしっくり着ています。ありがとうございます。あの…お洋服と関係ない事を聞いても大丈夫ですか？」

と言われどうしたんだろうと思い

「はい？答えれるか分かりませんが…どうかされましたか？」

「もしかしてお姉さんはお洋服に合わせてメイク変えてますか？今日はパープルのスカートだから、紫のアイシャドウ使ってます？違ってたらすみません…」

間違ってたらどうしようって不安な顔をされるお客様に

「いえいえ、正解ですよ。自己満足でやっている事ですけど、こうやって気付かれると嬉しいですね。」

そう言ったら彼女はパァっと明るい笑顔で

「お姉さんすっごく素敵です、あの、良かったらこのお洋服に合うコスメとか紹介してもらってもいいですか？」

なんて素敵なお願いだろうと思い

「もちろん喜んでお手伝いさせてください。」

と答えた。