アイドルと私。

「お客様はどんな感じのお探しですか？」

「えっと…私は女の子！な感じです。以前幸ちゃんは女の子だったらそれだけで良いって言ってまして、そのお題が難しくて…。」

幸ちゃんって事は幸一くんだよね？女の子って幅広いよと凄く難しい話題に頭を悩ませる。可愛い、カッコイイ、綺麗、カジュアルなどなどジャンル分けでもいっぱいある。

「よし、じゃあギャップを出しましょう！お客様は可愛らしい子なので…逆にカッコイイ女の子になってみませんか？」

お客様を見た時に雰囲気が可愛らしい女性だったので、真逆なかっこいい女の子になってみてもいいんじゃないかなと思い、提案してみる。

「カッコイイ女の子？なったことないからなってみたいです！」

ビックリしつつも楽しそうな笑顔で言ってくれて、その笑顔に釣られるように思わず微笑む。

「動きが出る服よりタイトめな服にしてみて…お連れ様がお二人共スカートなので、お客様はパンツな姿はいかがですか？そこで差を付けてみるとか！」

「なるほど、お姉さんのチョイスは素晴らしいですね。今までそのような服着たことないので着てみたいです。なのでタイトな服一緒に選んでもらってもいいですか？」

お客様はふんわり系が似合うThe女の子の容姿だけど、そこを逆手に取って、カッコイイ女の子に変身するのもすっごく素敵になるかもしれない。と思い

「是非素敵な服に出会えるようにお手伝いさせていただきます。」