『…あの……』


「良かったら、少しずつでいいから……高崎さんと新しく頑張っていけたらって思うんだけど…………無理かな?」

私が口を開こうとする空気にかぶさるように松田さんは言った。





『…え…あの、私…………松田さんの側にいていいんですか???』




松田さんが言ってることが、まだハッキリ理解できなくて


挙動不審になってしまう私。




「いてほしい。」






まだ状況が信じられないまま、観覧車は地に着いた。





係員の人がドアを開け、
私たちはゆっくりと降りる。






すると、松田さんは私に手を差し伸べてくれた。


「返事を聞かしてくれるかな…?」






嘘っ…!

うそみたい。



私なんかは


松田さんの彼女にはなれないと思ってた。






ずっと側にいていいの…?



私は差し伸べられた松田さんの大きな手を握った。