ごはんを食べ終え、車に乗った。

「夜景、見に行こう?」
「はい。」
 少し、丘を上がった先に、小さな公園があり、そこで夜景を見た。

「キレイ。」
 夜景に見惚れていた。

 フッと気づくと、久保さんは、私を見ていた。
「ん?」
「可愛いなぁって。」
「お世辞でも、嬉しいです。」
「違うよ。本当!」
「ありがとうございます。」

 暗くてよかった。たぶん、今、顔真っ赤。
 久保さんに、顎を少し持ち上げられ、キスをした。

 手を繋ぎ、車に戻った。
「今日は、帰したくない。」
「え?」