月曜日になった。
 いつものように、仕事に行き、ルーティンをこなした。
 久保さんも早めに出社してきた。

「おはようございます。」
「おはよう。」
「本当にありがとうございました。すっかり良くなりました。今度、お礼にごはんでも。」
「お礼なんていいよ。
 でも、期待しちゃおうかなぁ?」

『え?』
 少し顔が歪んだのが自分でもわかった。
 久保さんは笑っていた。
「冗談。普通にごはん行こうよ。」
「はい。」

 夕方になり、久保さんからSNSがきた。
「水曜日、ごはん行こうよ。」
「はい。」
「何食べたいか考えといて。」
「久保さんの行きたい店に行きたいです。」
「了解。」
 ちらっと、久保さんを見ると、こっちを見て、微笑んでいた。