「いっぱい飲むぞ!」

ストレスでも溜まっているのか、いつもの爽やかとは、少し違う雰囲気だった。

 でも、少しだけ親近感は湧いた。

『無理してるんだろうなぁ。
 私は、無理するのが嫌で、わざと暗くして逃げてるんだけど。えらいなぁ。』

「そろそろ、時間だから帰ろうか。」
「お会計は俺たちがもつから、女の子はいいよ。」
「ありがとうございます。」

 久保さんは、ベロベロに酔っていた。
「こいつの分は、俺が出しとく。」

「かいと、行くぞ。立てるか?
 こいつがこんなんなるの初めて見た。」

『いつもは酔わないんだぁ。』