私が、女の子に嫉妬?
自分ではそんなつもりが全くなかったので全然分からない。
ただわかるのは、由香が言っていることは間違ってないってことだけ。
「ついに琥珀もこの想いを知ってしまったかー!嬉しいよ!」
由香は何故か嬉しそうに笑うとスポーツバッグを肩にかけて立ち上がる。
え、なんで由香が嬉しそうなの。
「ねぇ、由香は………律貴先輩にそんな人がいること、知ってる?」
「うーん。知ってるけどこれは自分で先輩に聞きなよ」
「………無理だよ!」
律貴先輩にそんなこと、聞けないじゃん。わからないから由香に相談したのに。
「これは、自分の気持ちを確かめるのに大切な質問だからね。ちゃんと自分から聞き出しなよ。じゃーね!」
「ちょっと、由香ー!?」
何を言っているのかさっぱり………。謎の言葉を残して由香は教室から出て行ってしまった。



