こんなありがたいことはない。由香と友達になれて良かった、と改めて思った。
「それはそうだけどぉ………。私、男子と2人きりで遊んだことないし。それに、律貴先輩が同じ誕生日って………」
「それは私もびっくりしたよ。まさか柊先輩と琥珀が同じ誕生日だなんてねぇ。デートの予約までちゃっかりしてるし。さすが柊先輩」
いや、そこ律貴先輩を褒めるところじゃないから。
こっちは色んなことがありすぎてパンクしそうなの!
「なんで由香が乗り気なのよー!こっちは困ってるのに。どうしたらいいとと思う?」
「どうしたらって言われてもな。行くしかないんじゃないの?」
「行くのはいいんだけど………律貴先輩に誕生日プレゼント買わないといけないじゃん?何が欲しいかわかんなくて………」
「あー、なるほどね」
誕生日に会うんだからプレゼント交換しようって話になったけど、正直男子にプレゼントを買ったことがないから何を買えばいいのか………。



