律貴先輩とのメッセージ画面を何度も開いては閉じてを繰り返している。


はぁ、律貴先輩に会いたい。


会って抱きしめて欲しい………。


律貴先輩に恋をしてから私は欲張りになったな。前はもっと遠慮していたのに。


恋ってこんなに自分が変わるんだ。



「早く部屋の掃除終わらせちゃおう!」



私は結局、律貴先輩にメッセージを送らないまま、スマホを閉まった。



***


「お、終わった…………どんだけ部屋が汚かったのよ………」



ため息をつきながらベッドに倒れ込む。


最近部屋の掃除をしていなかったせいか、教科書やらノートやらプリントやらが散乱していて片付けるのに午前中いっぱいかかってしまった。


ドアの近くに縛られたプリントの山がある。


それを見て苦笑いした。


お腹空いたなーとか思いながらスマホを取り出す。



「えっ、嘘。律貴先輩からメッセージきてた」