幸せを噛みしめている。 「律貴先輩、そろそろ学校行かないと遅刻しますよ………」 「ヤダ。もう少しだけ、こうしていたい」 キミが俺の彼女だってもう少し実感していたい。他の人が見ているけど気にしない。 むしろ見せつけたい。 琥珀は、俺のもんだって。 「琥珀…………好きだよ。ずっと俺の隣にいてくれ」 「はい。私も………好きです。ずっと、律貴先輩の隣にいます」 琥珀は、俺を見るとにっこり笑って、また、抱きしめた。 これからも琥珀を守りたい。 これからも、ずっとずっと…………。 【おわり】