その言葉は、嘘じゃない。

瑠夏が教室から出て行き、残ったのは理央1人。

「くそぉっっ!!!」

鞄を壁に投げつける。


なんで、あんな賭けにのった。

俺は、あいつに告白する口実がほしかっただけだ。

自分から好きだと伝える勇気がなかっただけだ。

友達の前で、あいつのことが好きって、正直に言えなかっただけだ。



ただそれだけの理由で、

瑠夏から信用される権利を失った。

これから、いくら俺があいつに好きだと言おうとあいつはもう俺の言葉を信じてはくれない。

「私も、好きだよ。」
なんて言ってくれない。


「俺は、俺は、ずっと前から瑠夏のことがっ……」


その声は、誰もいない教室に、静かな校舎に消えていった。