「俺、彼女できた。」


ある日の帰り道。


幼馴染に告げられたその言葉は、私の心を深く抉った。


そっか。
こいつは、私と同じ気持ちじゃなかったんだって。


悲しい気持ちは確かにあって。


でも、変に納得した自分もいて。



自分なんかを好きになるわけないか。


それは、私が初恋を諦めた瞬間だった。