学校に着くと、クラスが分けられた紙が貼ってある掲示板の前に大勢の新入生たちが群がっていた。


「あ、クラス見に行こう」
悠叶くんは私の手を引っ張って掲示板の方に向かっていった。


掲示板の前に着くと、私たちは自分の名前を探す。



・・・・


鳴瀬 奏風


・・・・

柊 悠叶


うそ....同じクラス?


「同じ....クラス....」
私は驚いて声に出してしまった。

「うそ....どこ?」


悠叶くんはまだ自分の名前を見つけれてなかったみたい


「2組....」
私はそう言って名前の方を指さした。


「ほんとだ!!凄いね!!


俺たち運命じゃん」

悠叶くんはニコニコしながら私に向かってそう言った。


ドキッ…


悠叶くんの初めての笑顔


不覚にもドキッとしてしまった....


「じゃあ、クラス行くか」

「うん!」


私たちのクラス、2組に着くと、2組のみんなの名前が書いてある黒板に座席表が貼ってあった。


「すげえ.... 席まで隣じゃん」
悠叶くんがびっくりした表情で小声で言った。


「なにか仕組んでる?」

私は思わず笑ってしまった。