「あの....

勉強....する?」


そう言うと悠叶くんは私の顔をじっと見てきた。

「な.... なに?」


「いや。」

なに....
やっぱ気まずいよね....

「やっぱまだ授業始まってないし勉強は辞めよ」


え?



「やらないの?」


「うん。集中出来ない」


やっぱそうだよね。

私もこの状況で勉強は絶対集中出来ない


「ねえ。お母さんたちが旅行行くことと私が家に泊まるの....なんで許可したの?」


普通に考えたらありえない状況だよね?

理由が気になる....


「なんで?


んー....」


しばらく沈黙が続く



なに....特に理由なく許可したの?


「.... 一目惚れ.... したからかな」


あ〜一目惚れね....

って....


「えっ!?!?


今なんて言った?」


「なんだよ質問しといて聞いてなかったのかよ」


私が聞き返したせいで悠叶くんの表情は少し曇った。


「あ....ごめん....聞き間違いかと思って....

もう1回言ってくれる?」


「ひ・と・め・ぼ・れ


したからだよ。奏風ちゃんに」


「えーーーーーっ!?!?」


「驚きすぎだろ....」


そりゃ驚くでしょ!!