「どけどけー!!火事だー!!」
「屋敷が燃えてやがる!!」
「なっ、何よあの火の勢いは!!」

野次馬、火消し達の声が響く。
どうやら、屋敷が大火事になっているらしい。
更に、周りの家や店も、火が移ってしまっている。

また、次々と、ぼうっと音を立てながら他の建物も燃え広がっていく。
最早、火の海と化してしまっていた。

とりあえず振り返って、元の方向へ小走りで戻っていく。


「ッ!?」

その時、僕の目の前に大きな炎が現れる。
恐怖心が掻き立てられていく。


怖い、熱い。


「このまま、僕は炎に飲み込まれて死んでしまうのでは無いか」と思った。

「危ない!!」

その時、僕は眩く、白い光に包み込まれた!