「うわあ!?」
「きゃっ!?」

町人に驚かれる。
何かやらかしちゃったのかな、僕。
そんな事を考えて、被害妄想をする。
でもそんな事より…

「ここ何処?ワッツ?そして何で僕着物着てるの?」

首を傾げて独り言を言う。
すると、町人達は「何も知りまへん」と、口を揃えて言ったりした。
何でだよ!全く。

本当に…何でこんなところにいるんだ?
罰が当たってしまったのか?それとも、神の悪戯か何かか?
まあでも、そんな事を考えていても仕方が無い。

僕はとりあえず、不安な気持ちを誤魔化す為に、
にかっと笑って「うわああああ!!!」とダッシュで人混みを掻き分けて、道を真っ直ぐ進んで行った。