棒読みで、疑問を持っている様な声で聞いた。

「それは、“心的宝石”(しんてきほうせき)というものだ。基本的には色は、人によっては違い、縦の楕円形のデザインで、ぼんやりと光っている。また、この宝玉自体は肉体と同期されている為、スタミナの限界が近い瀕死状態だと、黄に、また魔力は、赤色に眩く光る。」

これは驚いた!肉体と同期されているのか!
まるで何かのコンピュータの、cloud(クラウド)とデータが同期されているかの様になのか?

「それ何!?魂がこの宝石自体に移されてるの!?」

「いや、完全に魂が移されているのではなく、二等分した、もう半分の魂を宝石に閉じ込めているんだ。」

ああ、そういう事だったのか。
「勝手に妄想で進んでいってすまない」と、僕は心の中で少年に謝罪をした。

「ただ、これは睡眠をしたり、さっき怪物が落としていったハート型の赤いガムを食べてしまえば、完全回復する。また、宝石は頭の中で念じれば、変身状態や、解除も出来る。」

「大した物を作る奴だ。」と僕は関心した。
また、頭の中で念じれば簡単に変身状態と、通常時を切り替え出来る事も覚えた。