「何しに来たというのだ!!!
貴様と話すことなど何一つ無いわ!!!出て行け!!!」


リルは取り乱し、怒鳴り、怒りに震えた表情を作った。

エヴァは悲しそうな顔でリルを見つめる。


「お姉様、聞いて。お願い・・・。」


「来るな!!!出て行け!!!
私はお前がこの世で一等嫌いなのだ!!!」


頭痛が激しさを増した。

誰かが頭の中で囁く。



“彼女ノ話ヲ聞イテハイケナイ”

“ヤメテオケ”

“彼女ハイケナイ何カを持ッテ来ルヨ”


リルは頭を抱えて座り込んだ。



「お願い、お姉様・・・。私を見て・・・。」


「やめろっ!!!来るな!!!やめろ!!!」


エヴァは徐にドレスのボタンを外し始めた。
前中心に飾られたボタンを一つ一つ外していく。

その度にリルの頭に激しい痛みが走る。


「お姉様、私を見て・・・。」


「やめろやめろやめろやめろやめろやめろおおおおおおおおお!!!!!!!」



“見テハイケナイ”

“知ッテハイケナイ”

“思イ出シテハイケナイ”



ドレスの前空きから覗きだしたのは、真っ白な陶器のような肌では無く―――。









「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




















無機質な、集結回路だった。