『ye nawt ott ees yem, alice.
leapse moce no she opt fo werto』


また、あの言葉。

何を喋っているかはわからないが言わんとしていることはわかる。


「イェ ナウト オット イース イェム、アリス。
リープス モセ ノ シェ オプト フォ ウェルト・・・。」


アリスがそう呟くと、ハニーは目を見開いた。


「アリス嬢・・・今なんと!?」


「キングダムAで眠ってた時からたまに聞こえて来るの。」


「“私は貴方に逢いたかった、アリス。塔の頂上に来て。”」


それを聞いてまたアリスも同様に目を見開いた。


「ハニー、わかるの!?なんて言ってるのか!」


アリスは興奮してハニーの腕を掴んだ。


「先程の言葉は、プレザンスで嘗て使われていた言葉・・・。
即ちプレザンスの古語です。」


「えっと、じゃあ・・・。」


アリスは前に聞いた言葉を口にした。


「ケゥワップ イム フォップリングス。
イェム ティアウィング ラ シェ ウェルト フォ モッドウィス フロ イェム。
サィレ フロ プレザンス、サィレ フロ タイネスディ。
イェム ティアウィングケゥワップ アリス、っていうのは?」


「“起きて、我が子よ。
私は英知の塔で貴方を待つ。
目覚めよ、プレザンスの為に。目覚めよ、運命の為に。
私は待つ。起きて、アリス・・・。”」


ハニーは小さく呟いた。


「ねえ、それって一体誰の声なの!?
誰が私に声をかけてるの!?」


アリスがハニーの体を揺すると、ハニーは目の前の絵を見上げた。


「おそらく・・・。」


ハニーの言おうとしていること、アリスには全てわかった。