淡いオレンジの襟付きのワンピース。
それとお揃いの小ぶりなリボンが付いたカチューシャ。
ワンピースの上にはフリル使いが可愛らしいエプロンドレス。
足元は純白のタイツに革のタッセルローファー。
スカートがめくれても平気なように、柔らかなコットンのドロワーズまで用意されていた。
それを着てハニーの前に出てみれば、兎はにっこりと微笑んだ。
「よくお似合いですよ。」
「なんか、少し恥ずかしいかも・・・。」
アリスは照れながらスカートを掴んだ。
ハニーは後ろに回り、エプロンの紐を結びなおしてくれた。
おそらく縦結びになっていたのだろう。
なにせこんな服は着た事も無いのだからアリスが戸惑うのも無理は無かった。
「これ、ハニーが選んでくれたの?」
「ええ。お気に召しませんでしたか?」
アリスは首を振った。
「すごく素敵。ありがとう。」
「至上の喜び。お褒めの言葉、有り難く頂戴致します。」
ハニーが深々と礼をすれば、アリスは困ったような表情を見せる。
「ねぇ貴方さぁ、いちいち大げさすぎない?」
「何がですか?」
「“至上の喜び”なんて私に使う言葉じゃないでしょ?
そういうのってこの国のクイーン?に使うべきじゃない。」
「私が忠誠を誓った方はただ一人。
その方は既にこの世にはおられません。
故に今現在、忠誠を誓うのはアリス嬢、貴方なのです。
堅苦しいとは思いますがどうか御辛抱を。」
アリスは大きくため息をついた。
お姫様扱いされるのも嫌ではないが、ここまでされると少々息苦しいというのが本音だ。
むず痒いというか、気色が悪いと言うか・・・。
しかしそれがハニー本人の意思なのだから仕方が無い。
「さあアリス嬢、謁見の間までご案内致します。」
ハニーの手を取り、アリスは一歩踏み出した。
それとお揃いの小ぶりなリボンが付いたカチューシャ。
ワンピースの上にはフリル使いが可愛らしいエプロンドレス。
足元は純白のタイツに革のタッセルローファー。
スカートがめくれても平気なように、柔らかなコットンのドロワーズまで用意されていた。
それを着てハニーの前に出てみれば、兎はにっこりと微笑んだ。
「よくお似合いですよ。」
「なんか、少し恥ずかしいかも・・・。」
アリスは照れながらスカートを掴んだ。
ハニーは後ろに回り、エプロンの紐を結びなおしてくれた。
おそらく縦結びになっていたのだろう。
なにせこんな服は着た事も無いのだからアリスが戸惑うのも無理は無かった。
「これ、ハニーが選んでくれたの?」
「ええ。お気に召しませんでしたか?」
アリスは首を振った。
「すごく素敵。ありがとう。」
「至上の喜び。お褒めの言葉、有り難く頂戴致します。」
ハニーが深々と礼をすれば、アリスは困ったような表情を見せる。
「ねぇ貴方さぁ、いちいち大げさすぎない?」
「何がですか?」
「“至上の喜び”なんて私に使う言葉じゃないでしょ?
そういうのってこの国のクイーン?に使うべきじゃない。」
「私が忠誠を誓った方はただ一人。
その方は既にこの世にはおられません。
故に今現在、忠誠を誓うのはアリス嬢、貴方なのです。
堅苦しいとは思いますがどうか御辛抱を。」
アリスは大きくため息をついた。
お姫様扱いされるのも嫌ではないが、ここまでされると少々息苦しいというのが本音だ。
むず痒いというか、気色が悪いと言うか・・・。
しかしそれがハニー本人の意思なのだから仕方が無い。
「さあアリス嬢、謁見の間までご案内致します。」
ハニーの手を取り、アリスは一歩踏み出した。


