ようやく、遊園地前へと駅が電車は停車した。

私は紳くんと手を繋いで、電車を降りる。後ろからは、奈義くんと須山くんがついて来る。

「お前らがいると邪魔なんだけど……」

と紳くんが横目に冷たい顔して、言う。それに対して奈義くんはいつものカハハッとした特徴のある、明るい笑顔で紳くんの肩をポンポンッと叩いて言った。

「邪魔かもしんないけど、多い方がもっと楽しいだろ！それにさ、紳はな下手くそだからな！」

「そーだそーだ！」

と奈義くんに同感とコクコクッと頷きながら、須山くんも言った。

「お前らに言われなくない…｡俺は下手くそなんか…ない…」

と紳くんは小さい子のように拗ねた顔して言い返した。そして、紳くんは私の手をギュッと強く握ってきた。私はそんな紳くんが可愛く見えたのと、ドキリッと胸が高鳴った。

紳くんに会えて良かったと私は心底思った。


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遊園地の乗り物券の紙を店員さんに付けてもらって入り口にみんな入った。

遊園地はとても広くて、たくさんの人混みで溢れていた。私たち同様に何人かで来ている人が多かった。カップルの人も多かった。私も紳くんと手を繋いで歩いてるから、ちゃんとカップルとして見えてるんだよね。

私はそう思うと、うれしくて気持ちの高まりを感じた。私は紳くんが大好き…｡どんなことが待っていようと私は受け止める気持ちを持っている……。

紳くんとの関係をどんな風に言われても構わない。私と紳くんの関係はそれだけで崩れないって私は信じてる。