私と紳くんはまた大きなエオンのデパートの中を手を繋いで歩く。とそこにどのかの学校の女子生徒がいた。

「あれ、紳じゃん!…と日和……さん?」

「あぁ、瑠愛(るあ)…。お前こそ、なんで…ここにいるんだよ……」

「なんでって遊びにだよ!ねっ!みんな」

と紳くんに瑠愛と呼ばれた女の子は三人の女の子に声かける。

「ねぇ、次の彼女その子なの?」

「お前には関係ないのだろ…」

「関係ありますー!だって、私は紳の元カノでしょ!」

瑠愛と言う女の子は腰に両手を置いて、スンッとした表情で紳くんを問い詰める。


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「おいおいおい、まじかよ!見たか!奏汰!」

「な、なになに、何を!」

「見ろよ!あそこ!」

とみつるは奏汰に指さしてる方向を指し示す。

「あの女、紳の元カノだってさ!で!隣りに日和!」

「あぁあー!本当だーーーー!信じたくない、日和さん〜〜〜!」

奏汰は頭を抱えた。またも、そんな奏汰にみつるは頭にペシッと叩いた。

「お前な、そこじゃねーんだよ!学校で女子のノートでお前叩いたから俺、今日学校でめっちゃ言われたから、もう、ズレたこと言うなよ!」

「そんなこと言わなくてもさ〜」

としくしくと涙をこぼす奏汰にみつるははぁとまたもため息をついた。そして、2人はバレないようにと壁に隠れながら、その光景をコソコソと探る。


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「ちょっと、紳さ。女子を見る目落ちた?」

「は?見る目落ちたってなんだよ…」

「だって、その女の子どう見ても地味じゃんか。それともヤる時に反応いいからってことだけのセフレ?」

私は瑠愛という女の子と紳くんのやり取りに不安な気持ちが押し寄せる。私はこわくなった。