私と紳くんはその後学校に戻って、学校帰りにもっと色々なお店を回った。街中を歩いた。ゲームセンターに行ったり、服を見たり。犬や猫のいる、ペットショップを見たりもした。

紳くんの手は本当に大きく、私を強く握っている。


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「紳くん、見てみて!この服もかわいいよ!」

「そうだな、かわいい。叶華はどれも似合うよ!この服なんてもっとかわいいぞ」

と紳くんも私も笑顔で服を手に取り合う。

紳くんの取る服はどれも清楚で可愛いらしいピンク色の服ばかりだった。紳くんはピンク色の服を着てる女の子が好きなのかな。フフッ。かわいい。

私は紳くんにギュッと抱きついた。紳くんは応えるようにして、ギュッと抱きしめ合う。



「叶華が俺に応えてくれるのめっちゃうれしいよ」

「紳くん……」


私と紳くんはお洒落な服屋さんで抱きしめ合った。強く、強く。もう片時も離れないと言うように、ギュムッと抱きしめ合う。


紳くんは本当に大きくて、強くて、綺麗な紳くんの身体が小さな私を強く求めていた。

私と紳くんは周りの人に(はば)りながら、壁と壁の空いてる間に行き、濃厚なキスをする。少しの時間帯にもキスはせずにはいられなかった。

「紳くん…」

「……叶華…」

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「どこかだ?紳と日和のやつは」

「なぁ、みつる〜。日和さんはやっぱり紳に襲われてるんじゃないのか?日和さんなら襲えるって紳は思ったとかさ…… 」

「紳に限って、そんな理由なんかないよ」

みつると哉汰はそんな会話をした。みつるは哉汰の言葉に不服に応える。哉汰はそのみつるの様子にそわそわと不安げな気持ちを抱いた。