私は紳くんに引っ張られ、学校の外まで出てきてしまった。


「紳くん…?」

「叶華…ごめん。俺、無理だ」

紳くんは立ち止まり、私に向き合って言うと、抱きしめ、手を繋いでもっと遠くへと引っ張って行く。靴ももちろん履き替えている。


向かう先は噴水のある綺麗な公演だった。


「叶華…。俺我慢できない。本当は秘密の関係なんて、俺、辛いんだ…」

紳くんは辛そうな顔で言う。その紳くんの言葉に私はギュッと紳くんを抱きしめた。

「紳くん、私も辛いよ…。一緒だよ」

「叶華……」

私と紳くんな人だかりのある方じゃなく、噴水に隠れて、キスをした。


紳くんは甘い吐息をはきながら、私の頬をペロッと舐める。そして、私の頬を手で優しく撫で、私の鼻に紳くんの鼻が当たるくらい顔を近づけてきた。そして、紳くんは愛おしそうに私の唇を舐め回す。そして、何度も何度も口付けを交わした。

「ちゅっ……叶華…。好きだよ…。ずっと」

「紳くん…好き……」

紳くんの大きな舌が私の口の中に広がり、絡まる。

「くちゅ、……ちゅ…ちゅっ」

「んんっ……」

「ちゅっ」

「し、くん」

「叶華……」

いつもとは違う、激しい口付けに私は紳くんを感じる。キスの音はとてもいやらしい音を立てる。

紳くんは私の身体を大きな腕で覆い、強く、強く抱きしめる。私の身体、全部を愛してると言いたげな、物欲しそうな顔で私をうるうると見つめる。

私はそんな紳くんとじっと見つめ合って、私からキスを交わした。

「ちゅっ、紳くん。大好きっ……」

そう私からキスをすると紳くんは私の片手を紳くんの胸に当てて、私をグイッと抱き寄せる。そして、止まらないキスをどんどんと交わし、最後には長い、長い、濃厚なキスを交わした。



「ちゅっ…」