「叶華……。ごめん……。俺があんなことしなければ…。須山くんと仲良さげにしてる姿がウザかっただけなんだ」

俺は中庭に出て、しゃがみこんで泣いた。これじゃあ、俺は男らしくないな。かっこよくもない。叶華のこと信じてるのに…。叶華を奪われるんじゃないかって不安で、俺は何してるんだろう。

「…っ、くそっ!」

俺は立ち上がり中庭にあった小石を蹴り飛ばした。

「紳くんっ!」

叶華の声が……する。叶華は合宮と昼食取ってるよな。ここに来るわけ……。俺はそう思いながらも期待して、振り向いた。

そこには叶華がいた。叶華は目に涙を浮かべていた。俺はそんな叶華の姿に涙が溢れた。

「叶華………っ!」

俺は叶華のいる外の廊下に走った。そして、叶華をギュッと強く抱きしめた。すると、叶華は俺の強さに返すようにギューッと抱きしめる。叶華の小さな腕が俺の身体を抱きしめる。それがすごくうれしくて。それでさえも泣けてきた。

そして、俺は叶華を襲いたい気持ちの歯止めが効かなくなって、俺は叶華の唇をパクパクと噛む。叶華の口の中に俺の舌を入れる。叶華はそれを受け入れるようにパッと開いた。叶華の口の中小さいよ。叶華の舌が俺の舌にぴちゃぴちゃと触れ、音を立てる。

俺は叶華の舌を吸う。叶華は俺の強さに圧倒されて、背中を後ろに()せる。

叶華の小さな華奢な肩がプルプルと震える。小動物の小鹿のようだ。かわいい。かわいい……。小さな叶華が俺を受け入れてくれてる。叶華が一番に俺を分かってくれてるんだ。

「プハッ」

「…っ、しんくん…、大丈夫?私が紳くんの支えになるからね…。私にはなんでも言って…」

かわいい叶華が俺を心配してくれてる。壊れそうな華奢な身体が震えてる。そして、俺のために涙を浮かべていた。

「叶華………ありがとう。大好きだ」

俺ははにかみながら笑顔で返した。