そんな俺の気持ちとは裏腹に周りからの印象は女好きの遊び人だった。俺はそう思われることに逃れられなかった。だから、俺は色んな女の子に手を出した。でも、唯一しないって決めていたことは唇にキスすることだった。


もう、叶華以外の女子とは絶対にしないって決めたんだ。


俺の耐えた、都内での生活は無事に終え、親も叶華のいる地域での仕事に戻ることとなって、戻って来たんだ。


これはチャンスだと思った。高校生という大人として見てくれる年齢の姿で叶華に再開できることに俺は心の中でとても喜んだ。そして、高校受検をした。勘で選んだ高校にまさか叶華がいるなんて、俺は驚いた。

叶華の隣りに立つのはこの俺だけだ。周りの男、一人も寄せ付けたくはない。それと、奏お兄さんに認められたいんだ。叶華を本気で好きなんだって。

でも、思うようには上手くいかなくて、周りのやつらは小学校の頃の女好きで遊んでいたという印象がこびりついていた。俺はその印象から、やっぱり逃れられないでいた。

それに叶華の男の苦手意識が強くなっていた。


でも、やっと叶華に告白できたんだ。叶華は俺のものになったんだ。なのに、俺は奏お兄さんに抗えない。そんなの嫌だ。もう、あの気持ちを味わいたくない。


奏お兄さんという壁から逃げるようなことは叶華に見られたくないんだ。

なのに、俺逃げちゃったよ…。これじゃあ、まじで女好きで遊んでるやつじゃんか。