うさぎ系王子の秘密の告白。

「叶華はまだ知らないみたいだが、紳は女遊びがひどいんだ。あいつこっちに戻ってきたはいいが、叶華にまた手を出してくるなんて…」

「お兄ちゃん…。紳くんはそんな子じゃないよ…」

私は深刻そうな顔をするお兄ちゃんに反対した。確かに紳くんは容姿的にはチャラそうな子だけど…。

「俺は叶華を紳とは関わってほしくない。小学校上がってからはあいつ色んな女に手出し始めたらしいんだぞ!…あんな色ガキな男が叶華に手出すのはお断りだ。お兄ちゃんな…、叶華が心配…」

私はそんな話しを聞いて、私は唖然として言い返せなくなってしまった。紳くん…が、そんな………。

「小学校の時はお兄ちゃんがあいつを叶華から突き放したのにな………」

「えっ…………」

お兄ちゃんは頭を片手でわしわしと掻きむしり、言った。

「紳のやつ、戻ってくんじゃねーよ…」

❁❀✿✾

お兄ちゃんは私の三つ上の大学一年生。私はこれまでお兄ちゃんによってどの男の子と関わることも許されていなかった。だから、私はお兄ちゃん、お父さん以外の男の子とは関わりを持つことができなくて、男の子に対して苦手意識を持つようになってしまったの。

でも、紳くんは私にとって違う…。だから、お兄ちゃんの気持ちだけで紳くんとの関係を崩したくない。私の目でちゃんと確認したい。紳くんはそんな子じゃないもの。

紳くんがそうなったのにも何か理由があるって私は思うの。

紳くんの甘いキスと私を優しく触る、あの手先が温かかった。とても大切にされているような感覚に(おちい)るの。

私は紳くんのことが小さい頃から大好きだった。紳くんの優しいあの笑顔が私の心に満たされていくの。

紳くんは優しい……。